読み取りをよりスムーズにするために
手話単語を覚えて、表現もできているはずなのに、
読み取れない!
指文字を早く表現できるのに早い指文字は読めない…
なんてことはありませんか?
「自分で表現できるのに…」
「え、なんで…。日本語は聴き取れるのに…」
そう思いますよね…
私も、手話を読み取るのがとても苦手でした。
というか、今でも苦手です。
そこには、聴こえる人
聴者だからこその悩みが
隠れているのです。
テッセンです。
手話をやっている人なら誰しもが悩む
読み取り
なぜ読み取りで多大な苦労をするのか、
聴者の特徴とろう者の特徴を
合わせてお伝えしたいと思います。
あなたは、朝、何を使って起きますか?
「突然なに?」
「聴者とろう者の違いの説明じゃないの?」
そう思ったそこのあなた!
絶対読み取りで苦労していますね?
朝起きるために誰もが使うツール
アラームを使っているのではないでしょうか?
朝大音量で、目覚めすらも悪くする
あのアラームを使ったことはありますよね?
朝起きなければ大学に遅刻します。
そして、単位が危なくなります。
また、アルバイトにも遅刻してしまうかもしれません。
朝起きる時間は、あなたの生活にとって
生命線です!
あなただけではありません。
この世の中の人のほとんどは
毎朝が緊急事態です!
なぜこのような話をするのかというと、
緊急事態ということは、「いざ」という時ですよね?
私たちは、
音によって「いざ」に備える
本能があるのです!
勘づいた方もいるのではないでしょうか?
手話を読み取れない理由。
それは、
音の情報に
頼りすぎているからです!
朝聞こえる鳥の鳴き声。
気持ちの良い音楽。
自動車のクラクション。
癒しから緊急事態まで私たちは、見えない部分を
ほぼ全て音で判断しています。
悪いことではないんですよ!本能なので。
しかし、手話学習者にとって
これは大きな妨げになります。
視覚が五感の中で1番強い感覚とはいえ、
耳に入ってくる音の方が視覚情報よりも
早く伝わるのが聴者です。
一方、ろう者は…
朝起きるのは、朝日やバイブレーションアラーム。
楽しみは絵画、手話での会話など視覚中心。
勉強は本や字幕付きの動画。
重要情報を
汲み取るための主感覚が
大きく違うのです!
人間は、緊急事態こそ耳の感覚が澄まされます。
多くの情報を視覚で判断していることは事実ですが、
ろう者はこの聴覚の部分も視覚や触覚を使うのです。
私たち聴者は、本来の視覚を
活かしきれていないのです!
私たちに何が足りないか、
わかってきましたね!
目だけでイメージして、
それを処理する習慣が
圧倒的に少ないのです。
では、どうすればいいか…
気になりますよね?
「え、耳使わなかったらどうやって音楽聞くの…?」
「講義だって声で聞き取ってるのに…」
そう思いますよね。
実際に、声と手話を両方使うろう者もいます。
しかし、それでは手話力の上達は
見込めません。
日常生活のどこかで、
目を積極的に使うしかないのです。
どこで使うかが問題です。
目でものを見てイメージする習慣をつける。
つまり、絵としてものを見ることが重要です。
例えば、「コーヒー」。
これを皆さんは文字や音で判断します。
それを「味」や「見た目」に変えるのです!
言葉よりも、想像を先に使うトレーニングを
しましょう!そうすれば、
かなり読み取りに有利になります。
今すぐできることとして、
動画やテレビを消音に
してください。
そして、字幕を読んで情報を汲み取ります。
そうすれば、視覚での情報収集に
慣れることができます!
これは今すぐにできることです!
是非試してみてくださいね!